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2月, 2024の投稿を表示しています

Revit Dynamo 通り芯の設定

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大規模な物件になってくると、通り芯の設定が面倒、、、なんてことがありますよね! サンプルファイルにレベルの設定がありますので、通り芯のみにしてみました。 今回は、通り芯作成Dynamoを組んで、寸法入力していきたいと思います。 サンプルファイルはDynamoプレーヤの設定をしていますが、エラーの関係でDynamoで実行することをお勧めします。今回はこんな感じで組んでみました↓ AITSホームページ(Dynamo Sample) よりダウンロード可能です。

Revit Dynamo リストとディクショナリ

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 リストとディクショナリは、要素の集合です。異なる点としては、リストは特定の順番で並んでいますが、ディクショナリは順序のない集合で、インデックスに依存せず、キーを使用します。 初めにリストから見ていきましょう。この画像はList.Countを使用し、リスト内のリストの数を数えています"@"はリストの深さ(レベル)を参照しています。 リストについて細かい箇所は省略しますが、ここではリストには深さ(レベル)がありそれらのインデックスを参照、並べ替え、結合等が可能になります。 次にディクショナリについてです。ディクショナリは、キーと値のペアの集合されたデータタイプで、リストのインデックスの代わりにキー値を使用します。少し混乱される方もいるかもしれませんが、詳しくはDynamo公式ホームページでも紹介されています。 以下のディクショナリは三浦さんの中の要素を取り出しています。 上のものはリストをディクショナリの中に入れて検索できるようにしています。 簡単にではありますが、以上がリストとディクショナリの説明になります。 ほかの機能は、次回からの実践を交えて説明していきたいと思います。

Revit Dynamoノード

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Dynamoでは、ノードというオブジェクトをつなげてビジュアルプログラムを作ります。各ノードは操作を行います。操作は、数値を保存するという単純なものから、ジオメトリの作成やクエリといった複雑なものまであります。 Dynamo で使用するノードの設定について見ていきたいと思います。 初めにDynamoインターフェースの設定ですが、左下の設定が初期設定では「自動」になっているものを、「手動」に設定しておきましょう。自動のまま進めてしまうと、ノードを配置した場合、実行されてしまうため時間がかかる場合があります。 次にノードについて説明します。 レーシング:ノードの右側にある三つの点をクリックすると、レーシングという設定ができます。レーシングの設定イメージは以下のようになってます。詳しくは実践のなかで説明していきますが、イメージだけとらえていると便利です。 フリーズ、プレビューオフ:フリーズは、処理を実行させたくない場合に使用します。プレビューオフは、PointやCurve,オブジェクトなどをDynamoに表示させたくない場合に使用します。こちらも都度解説していきます。 次回は、軽めに、ディクショナリとリストについて触れていき、次々回から、本格的にノードを組んで、説明していきます。 お楽しみに!

Revit Dynamo パッケージ

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 Dynamoパッケージとは、Dynamoのビジュアルプログラミングで作ったワークフローを、簡単に他の人と共有できるようにしたものです。 パッケージには、様々な種類のノードやスクリプトが入っています。これらは、Dynamoのパッケージマネージャーからダウンロードしたり、アップデートしたりできます。もちろん、自分で作ったパッケージもパッケージマネージャーに登録して、世界中のDynamoユーザーとシェアすることが可能です。 パッケージは、建築からデザイン、データ分析まで、幅広い分野で活用され、Dynamoの魅力をさらに高めるためのツールです。パッケージを使えば、さらに効率的で、創造的かつ柔軟なワークフローが実現できます。 Dynamoパッケージの中には、非常に人気が高く、多くのインストール数を誇るものもあり、今回はその中でも、人気が高くRevitユーザーのよく使用するパッケージを紹介させていただきます。 archi-lab.net spring nodes Clockwork for Dynamo Rhythm bimorphNodes Ginius Loci Data-Shapes Orchid WombatDynamo

Revit Dynamo 基礎2(エレメント)

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  各要素(エレメント)は一意の識別子であるエレメントID(Element ID)を持っています。エレメントIDは、Revit内で要素を特定するために使用されます。プロジェクト内のすべての要素には、エレメントIDがあり、自動的に整数値で生成され、要素が作成される際に割り当てられます。 エレメントIDは、特定の要素に対して一貫して固定されており、要素が削除された後も再利用されることはありません。そのため、エレメントIDを使用すると、特定の要素を正確に特定し、追跡することができます。 RevitのエレメントIDは、VPLや、API(Application Programming Interface)を使用してプログラム的にアクセスする際にも使用され、プログラムを使用すると、エレメントIDを使用して特定の要素を検索し、属性やパラメータの値を取得したり、要素を変更したりすることができます。 要素のエレメントIDは、Revitのデータモデリングやデータ管理において重要な役割を果たし、エレメントIDを使用することで、正確な要素の特定と追跡が可能になり、効率的な作業やデータの整合性が確保されます。  

Revit Dynamo 基礎1(データ構造)

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  1. カテゴリー(Category):    建物の要素や部品を一般的な分類でグループ化するための分類方法です。例えば、壁、ドア、窓、床などがカテゴリーになります。 2. ファミリ(Family):    建物内の特定の要素や部品(例:ドア、窓、壁、柱)を表すテンプレートです。ファミリには、形状、サイズ、パラメータ、素材などの情報が含まれます。複数のタイプを持つことができ、同じカテゴリーに属する関連する要素をまとめて管理します。 3. タイプ(Type):    ファミリ内の異なるバリエーションや設定を表します。たとえば、1枚のドアには異なる幅や高さのバリエーションがあり、それぞれが異なるタイプとして表現されます。タイプには固有のプロパティやパラメータがあり、ファミリ内の要素を個別に識別します。 4. インスタンス(Instance):    実際の建物内の要素の具体的なインスタンス(例:実際のドアや窓)を表します。インスタンスは、タイプに基づいて特定のプロパティやパラメータを持ちます。同じタイプのファミリでも、それぞれのインスタンスは位置、寸法、設定などが異なる個別の要素として扱われます。 Revitのデータヒエラルキーは、カテゴリーで要素を分類し、ファミリで関連する要素をまとめ、タイプでバリエーションや設定を管理し、インスタンスで具体的な要素を表現します。これによって、建物内の要素や部品の詳細な管理と操作が容易になります。    

Autodesk Revit Dynamoについて

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 Dynamoは、その名が示す通り、ビジュアルプログラミングの「発電機」のような役割を果たします。テキストベースのプログラミングとは異なり、ビジュアルプログラミングは直感的な操作で扱えるため、プログラミングの知識がなくても、比較的容易に本格的なプログラムを組むことができます。これは、子供でも理解しやすいというメリットがあり、プログラミング的思考能力を身につける際にも利用されています。  AutodeskのDynamoは、RevitやCivil3Dなどの他のAutodesk製品と組み合わせて使用することが可能です。Dynamoは、柔軟なプログラミング環境であり、さまざまなプログラムで活用できます。元々はRevitと組み合わせて使用するために開発されました。ビジュアルプログラミングを通じて、ビルディング インフォメーション モデリング (BIM) の堅牢な設計案を作成できます。Dynamoには、Revit専用に設計されたさまざまなノードが用意されており、建設業者のコミュニティでもさまざまなサードパーティ製ライブラリが開発されています。  Dynamo for Revitを使うことで、Revitでの複雑なデータ処理を自動化したり、ルールやロジックに基づいたジオメトリの制御、Revitファミリのパラメータの効率的な操作、他のアプリケーションとの連携を行ったりすることができます。 Dynamoの魅力的な機能を活用して、Revitプロジェクトを効率的に進めていきましょう!